オルシャンクス 鈴木氏による製品説明~10インチエンジニアブーツ~

今夜は、「オルシャンクス 10インチエンジニアブーツ」について、
鈴木理也氏に解説して頂きます。

200720os17.jpg



200720os20.jpg


着想の元となったのは、1950年代に作られたレッド・ウィングのエンジニアブーツです。

そのブーツは、現行品とほぼ同じ紙型でありながら、クリンピング(crimping:甲のくせ付け工程)の方法の違いにより、全く違う印象に仕上がっている事に強い興味を持ちました。

しかし、そのブーツをそのまま復刻するのではなく、そのクリンピングされた甲から得た<印象>を基に、新たなエンジニアブーツの形を作ろうと考えました。

ラスト設計、サンプル製作、修正、それを繰り返す中で、新たなブーツの形が次第に明瞭になり、5回目に、その形が完成しました。

「クリンピングにより『甲が筒に向かって立ち上がる美しいカーブ』を、『つま先から続く一本のラインに融合』させる」、そのイメージが形になりました。

200720os23.jpg


200720os19.jpg


ラストの修正を繰り返す過程で考えた、フィットに関する考え方も、その形を得るのに生かしました。

フィット調整の余地が少ないプルオンタイプのブーツであるエンジニアブーツを、多くのユーザーの「違った足形」に合わせようとすると、「甲高の足には甲がきつく、薄く細い足ではカカトが大きく浮く」という難点があります。

「甲にゆとりを持たせる」事で甲高の足にフィットさせ、
「足先のスペースを絞り込む」事で足先とカカトで薄く細い足にもフィットさせる。

「平均値をベース」としたラスト設計ではなく、「違った足形を違った方法でフィット」させるラストとして設計する。
オルシャンクス エンジニアブーツのスタイルは、そのように「機能を求めた結果」が生み出した形でもあるのです。

ラストの足底には緩やかな抑揚を持たせ、アーチを優しくサポートするようにしました。
中底は3mm厚のヌメ革を使用。グッドイヤーウエルト製法のワークブーツとしてはやや薄めのものを使用したのは、ラスト底面に合わせてその中底の抑揚(盛り上がり)をしっかり付けるためです。

このように独自の設計で作ったラストなので、ウィズ設定はありません。
敢えて言うならば、甲部分は「E+」、ボールジョイント(足指関節部分)は「D」という事になるでしょうか。

より良いフィットを得るためにラストの修正が必要な場合は別途対応が可能です。

ブーツ丈は、10インチ(US9.0サイズで内側から筒上部まで約25cm)。
11インチ丈の多い一般的なエンジニアブーツよりやや短いものです。
これはこのブーツのインスピレーションの源となった1950年代のビンテージブーツに準ずるものですが、それだけではなく、全体のバランスを考慮しての選択でもあります。

200720os18.jpg


筒はややタイト(細い)設計です。
新品の状態ではクリンピングを効かせた影響で筒が前後に拡っており、横から見ると筒が太く見えますが、履いて足に馴染むと「細めのシャフトがラストシェイプと相まってシャープな印象」になります。

レザーは「ホースバット」と「ラティゴ」の二種類。それぞれ、色を選んでいただいて後染めを施します。

ソールはレザーソールを基本とし、「シングルレザー」、「踏み付け部分をダブルレザー」としたもの、また「ラバーのハーフソールを用いたセパレートソール」の3種類から選んでいただけます。

==

日本の市場には、素晴らしいブーツや革靴があります。

その中で敢えて「Ol’ Shanks」というブランドがすべき事は何か、と考えると、それは一連の製品を揃えたブーツブランドでは無いのではないか、と思います。

鈴木、松浦両名が本当に面白いと思え、かつ、市場にまだない。
そうしたブーツが見えた時、それに「二人の独自のアプローチで一つ一つ取り組む」、そう考えています。

「Ol’ Shanks 10インチエンジニアブーツ」は、そうした機会を見出し、スタイルをデザインする過程でも、ラストを完成させる過程でも、靴作りのセオリーよりも、二人の「感覚と経験を重視」して「時間をかけてつくった」結果なのです。

販売においても、受注会を通して、お客様一人一人にこうした作る側の考え方や製品特徴をご説明しながら、お客様のお話もうかがい、フィットを確認し、納得していただいてオーダーをいただく事を目指しております。

==


当店での受注会は、8月21日(金)~23日(日)を予定しております。
OSatBRYWB_200801_1.png


<参考ブログ記事>
https://brywb-2.at.webry.info/202008/article_3.html



*ご不明点等、お気軽にお問い合わせください。


BRYWB
〒158-0082
東京都世田谷区等々力2-1-13 マークヒルズ尾山台3F
TEL:03-6809-8014
FAX:03-6809-8403
E-mail:info@brywb.net
store hours:12:00-21:00
holiday:Monday & Tuesday

オンラインショップ
https://www.brywb.net/

インスタグラム
https://www.instagram.com/brywb_uno/

通販に関しては、下記ブログ記事をご参照願います。
https://brywb-2.at.webry.info/201809/article_3.html

旧ブログ(2009年3月12日~2018年9月12日まで)
https://brywb.at.webry.info/




ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント